ここではイメージ描画法カウンセリングの特徴をお伝えします。 
イメージ描画法にはカウンセラーと二人で不思議の国を旅するような楽しさがあるのが特徴です。 また1回の面談ごとに結びを迎え、その都度悩みが軽減していくのも特徴の一つとなっています。

イメージ描画法の目的>
カウンセリングの中でイメージ描画法を使う場合の目的はハッキリしています。それは今起きている出来事や、過去に体験した出来事によって心が辛くなってしまっている状態を楽にし、前に進めるように心を整えていくことです。
 
また「人付き合いが苦手」とか「失敗や恥をかくことが怖ろしくて行動できない」など何らかの観念にとらわれて、自由に成れないでいる状態を改善していくことです。
 
ではイメージ描画法が心の悩みにどのように役立つのかをご紹介します。


<イメージの力を使って心の中の回路を切り換える>  

心の中には物事を「怖そうだ」と受け止める回路があります。  
初対面の相手や、初めての出来事に直面したときに  とにもかくにも「怖そうだ」と感じさせる回路です。

この「怖そう回路」が働くと、

心はネガティブな思考や感情に囚われ、

体には緊張や不安に伴って不快感が広がります。  

また「心臓を掴まれているようだ」とか  「 霧の中でもがいているようだ」など  心や体に連動するイメージも湧き上がってきます。  

 
一方で、初めて出会う相手や出来事に遭遇するたびに  自然と楽しい気分になる人もいます。  
つまり心の中には物事を「楽しそう」と受け止める回路もあるのです。 
 
「楽しそう回路」が情報をキャチするなら、 心は明るく感情や思考も前向きになってきます。 それに合わせて動きが軽やかになったり、力がみなぎってきます。  
もちろんイメージも心地よさや明るさを感じさせるイメージが湧いてきます。  

 

多くの場合、人が悩みを感じているときは、体験している出来事を「怖そう回路」で受け止めています。 ですから「思考や感情・身体感覚やイメージ」はネガティブな方向へと傾きます。  
  
観念が発する警告も、私達は「怖そう回路」で受け止めます。 これによって私達は自然と警戒心を強めていきます。  

 <悩みが晴れるという状態>    
私達にとって「悩みが晴れる」という状態は、物事を「怖そう回路」ではなく「楽しそう回路」で受け止められるようになることを言います。    
    

たとえば初めは怖そうだと思った相手も、「一緒に仕事をするうちに次第に怖いと感じなくなる」
ということがあります。これは「怖くない」という実体験が重なるうちに、相手のことを「楽しそう回路」で受け止められるようになる現象に他なりません。 
これによって、相手が怖いと感じる悩みは消えていきます。    
      
イメージ描画法の狙いもまた、心の回路の切り替えにあります。    
       
心の回路の切り替えに取り組むためには、注目すべきポイントがあります。    
それは次のような「回路の特性」です。    
    
回路は「心」「身体」「イメージ」のそれぞれに影響を与えます。    
「怖そう回路」がONになれば、この3つの要因がネガティブな方へ傾きます。    
しかしながら、この特徴こそが「怖そう回路」をOFFにする鍵となります。    
    
というのも、この3つの要因のどれか1つが、なんらかの方法で前向きな方向へ転換し始めると、「怖そう回路」のスイッチがOFFになったり、あるいは「強」から「弱」になるような変化を起こすからです。    
    
・安全な支援を受けながら、苦手なことに少しづつチャレンジする    
・心を落ち着かせて、現状を冷静に見つめ直す    
・失恋の傷を癒すために、大自然に触れる旅に出る    
これらのアクションは、いずれも「怖そう回路」の働きをOFFにしようとするものです。    
    
イメージ描画法が目指す方向性も同じですが    
イメージ描画法の場合は、怖そう回路によって発生するイメージの好転を目指します。 

<心の深層にあるイメージの転換>
イメージ描画法は、心に傷を負った子供達のためのアートセラピーを切っ掛けにして開発された技法です。
 
プログラムに参加していた一人の子供は、自ら描く怖ろしい絵の世界に長く囚われていました。そんな彼の心に、ある日とてもユニークな発想がひらめきました。
 
「そうだ!この怖いものをチョコレートの壁で塞いでしまえばいいんだ!」
 
これについての詳しい話は「次頁」で紹介していますが、

彼のそのユニークなひらめき
は、怖そう回路の働き止めてみせてくれたのです。


イメージ描画法は、彼のような子供達が体験したイメージの世界における発想の転換(好転)を 誰もが体験できるようにするために考案した技法です。

しかしながら悩みに関連のないイメージを対象にしたり、小手先のアイデアを考え出したとしても イメージの転換は起こりません。
・自分が直面している悩みに関連するイメージをいかに引き出すか?
・またそのイメージの世界を転換させるような「ひらめき」をいかに引き出すか?
この2点がイメージ描画法を完成させるための大きな課題となります。


<イメージの世界に深くコミットする>   
たとえば「霧の中でもがいているみたい」という印象を感じたとします。 普通であればなんとなくそう感じるだけで、それ以上の展開はありません。   
   

しかしイメージ描画法の場合は違います。   

その霧の世界がどんな様子になっているのかを詳しく探求していくのです。   
   
「霧の濃さ、温度、色、流れ、時間、霧の中にあるもの、霧の向こうにあるもの、 自分がいる場所、そこで感じる身体の感覚」などを詳しく探求していきます。 このような探求を行うことによって、霧のイメージに秘められている「世界観」への理解を深めていきます。   
   
この探求はカウンセラーの主導によって行いますが、 それはまるで不思議の国を旅しているかのような感覚になります。 このプロセスにより、相談者は自分のイメージの世界を実感をもって理解することができます。 相談者がこのような体験をすることによって、 はじめて意味のあるイメージの転換が可能となります。
もちろんイメージ描法には、イメージの世界の好転させる「ひらめき」を 引き出す手立てが用意されています。   
   
この「ひらめき」が心の奥深くから浮上した瞬間に 、 怖そう回路の働きは自然とOFFになっていきます。 それと同時に楽しそう回路がONとなり、 相談者は自分の中に前に進めると思える気力が湧いてくるのを感じるようになります。

<描画>

イメージ描画法では、イメージの探求を進めやすくするために 脳裏に浮かぶイメージを簡単なスケッチ程度に描画します。
 

描画はイメージ探求の入口となるもので、
絵の上手い下手はまったく問題になりません。その絵が「一本の線」であって、「煙のようなもの」であっても、 あるいは「椅子」といった具体的ものでも、まったく問題はありません。
一枚の描画を入口として、イメージの世界を探求するというプロセスは 未知の世界を冒険するかのような興味深い体験になる筈です。   


<イメージ描画法カウンセリングの様子>
アクラではイメージ描画法は、通常のカウンセリングによって思考や感情を整理し、自分が進んで行きたい方向性が見え始めた段階で取り組むようにしています。
・イメージ描画法は60~90分間程度の時間で行います。
・1回の面談では一つの悩みだけを扱います。
・1つの悩みに複数の観念が関係している場合は、後日に再び行います。
・絵の上手い下手は一切関係ありません。
・イメージの世界を旅するような感覚が味わえます。
・「ひらめき」の力を実感できる事も大きな特徴となっています。
 


 


 
 
 
 
 

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